ENSにご参加いただく皆様及びご関心をお持ちの皆様へ。
参加費の改訂
ENS(ENDURO NATIONAL SERIES)は2015年のシリーズ初年度から10シーズン継続し、本年11シーズン目に突入しました。
まずお知らせ事項としまして参加費の改訂がございます。
昨今の物価上昇もあり、大会経費は膨らむ一方であります。
コースに設置する木材の杭、会場使用料(金額は会場により異なる)、スタッフの移動経費、滞在経費、宿泊費等の全てが値上がりしております。
これまでご協賛企業様の協賛金と参加費収入を財源として大会運営を成立させてきましたが、上記の大会ごとに必要となる経費の他にもENSを企画運営する株式会社ダイナコでは大会運営に必要な備品を所有またはレンタルし、その管理、調達、運搬に必要な倉庫、輸送車両等の維持も当然ながらイベント運営に必要不可欠な経費として計上しますと、経営面での厳しさは皆様にも容易に想像できるものと思います。
2025シーズン協賛企業様にはこれまで以上のご支援をお願いしご快諾いただいておりますが、それでも年間を通じ予算検討をいたしますとENSの継続にも影響を与えかねる状況であります。
そこで2025シーズンより2日間開催の本大会の参加費を約14%値上げいたしますことをご報告させていただきます。
他業種の皆様へのヒアリングやダイナコのMTB以外の事業においての実績として、この物価高に合わせ業務費用等は20%の増額が妥当と言われる現在の社会情勢ではありますが、MTBは皆様の趣味であることから、20%という数値をそのまま当てはめてしまうのは乱暴すぎますので、14%というところにとどめ皆様のご理解をお願い申し上げます。
タイムドセッション廃止でブースや試乗コンテンツの充実化
本大会の初日(土曜日)最終プログラムとして実施してきました「タイムドセッション」を廃止し、試走時間の拡充と共に、出展メーカーが集うブースエリアでのコンテンツの充実化や試乗車をご試乗いただく時間を設けるなど、よりイベント性を高めていきます。
ライブリザルトの採用で新たなフェーズへ
ENSが行うMTBステージレースは数ステージ(3ステージがスタンダード)同時に計測し集計することが必要となります。
つまり同時に3つのコースで選手が走行しタイムを計測しております。
まだ日本でエンデューロが行われていなかった11年前に、日本でエンデューロを開催したいと多くの主催者、団体が願いましたが、この計測と集計が大会経費の大きな障害となり実現できずにおりました。
しかしENSを企画運営する株式会社ダイナコは2014年9月長野県乗鞍で2ステージのエンデューロイベントを国内初開催において運営及びタイム計測集計することに成功しました。
振り返れば2ステージの簡単なエンデューロではありましたが、この大会で計測と集計の重要性と難しさを知ることができ、その後立ち上げたENSの計測集計に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
完全自動の計測システムは専門業者への外注により実現可能ではありますが、それには現在の財源では大赤字になってしまうほどシステムには費用がかかります。
しかしながら企画運営を続けてまいりました株式会社ダイナコでは、これまでの経験と採用してきたシステムから得られた知識、新たなデバイスと機器の採用、スタッフ育成等により、内政化のまま大幅なコスト増を避けながらもライブリザルトの実現が可能であると考え、2025シリーズよりENSというレースイベントに特別なゲーム性を持たせるためのライブリザルトの採用を決断いたしました。
システムとしましてはスタートリスト同様のリスト(Googleスプレッドシートを採用)を参加者だけでなくどなたでも閲覧できるようにし、ステージゴールスタッフのタイム入力により即座にご自身や他の選手のタイムが確認できるようになるというものです。
万が一ご自身のタイムに事実と相違がある場合にはリザルト発表前に大会役員に知らせることにより、間違ったリザルト発表のリスクを軽減する働きもあります。
ライブリザルト採用に際し参加者にお願い
・ハンドルゼッケンはゴールスタッフが見やすいように取り付ける
・全走者を追い抜いたまたは抜かれた場合にゴールスタッフに伝える
・各ステージゴール後に自身のタイムや前後の選手のタイムを見比べ確認する
以上のご協力をいただくことで、ENSはこれまでの何倍もの楽しいゲーム性を持つスペシャルなコンテンツへと成長していきます。
2025シーズンは単なる参加費値上げでなく、ENSを新たなフェーズへと導くとても大きな一歩を踏み出します。
どうぞこれからのENSにご期待ください!
ENS実行委員会 兼 ENS企画運営リーダー 内嶋 亮(株式会社ダイナコ)