2023ENS開幕戦 永田 隼也(TEAM A&F / OAKLEY)が優勝

2023シーズン本戦の開幕となる富士見高原大会 が4月15〜16日に開催された。
S1前半部分、S2後半部分に大きなリニューアルを行い迎えたレースウィークだったが、土曜日の試走日は気温も低く1日中雨が降り続く「荒天」。
これにより試走時間の短縮とタイムドセッション中止となった。

迎えた大会当日は早朝こそ時折小雨が降るなど不安定であったが、レースが始まる10時には残雪が残る山が綺麗に見えるほどに天候は回復。
ほどんどのライダーが前日の雨によりヘビーマッドの路面を予想する中、当日朝からコンディションはみるみる回復し、特に後半出走のA AAライダーの多くから「タイヤ選択」の悩みがレース前1番の話題となった。

レースは今季からROCKY MOUNTAINを駆る永田が、圧巻の全ステージトップタイムで文句なしの総合優勝。
次いで井本、宇津と実力者がAAポディウムに登壇した。
昨年Aクラスながら総合チャンピオンに輝いた幾田は、今季これまで怪我により十分な乗り込みができない中でも総合4位とまとめ、今季第2戦以降に期待がされる。

話を永田に戻すが、今回永田は全ステージ1位。
S1で3秒、S2で2秒、S3では僅差で2位に差をつけ、トータルで7秒以上2位の井本に差をつけての優勝。
S1の距離は過去同じエリアを使用した中では最長距離となり、ロードやシクロクロスにも取り組み、あらゆるジャンルでトップカテゴリに属しフィジカルの強い永田にはより優位に働いたと言える。
また、レース経験が長く「ベテラン」と言える選手にとって、マディから回復するコース状況も経験値が活かせる絶好のチャンスであったのかもしれない。

次戦は4月30日のライツSトレイルを挟み、本大会は初開催となる「野沢」にステージを移す。
常設コースながらバリエーションも豊かで距離も長い、トレイル感豊富という最高のコースが参加者を待ち構えることになる。

ENS特有の穏やかな雰囲気でレース参加するもよし。
永田をはじめとする国内最速ライダーが集まるAAのレース観戦もおすすめしたい。

野沢は温泉も最高で、夏のMTB温泉旅行として存分にお楽しみいただけるだろう。